Blog

【2025完全ガイド】GPTsとGEMsで“自分専用AI”を作る方法|業務効率が驚くほど変わる

AI & Tech

GPTs と GEMs を使って、自分や企業専用のAIアシスタントを作る方法を詳しく解説。翻訳・メール・契約書チェック・社内FAQ・営業資料など実務で使える例も多数紹介。ChatGPT/Gemini を超える真の業務効率化とは?

cover

はじめに:

多くの人が ChatGPT や Gemini を使っていますが、
GPTs(カスタムGPT)GEMs(Gemini Extensions Model) の存在をまだ知りません。

しかし、AI を本当に“仕事の相棒”にするためには、
この GPTs と GEMs を使って「自分専用の AI」まで作ることが絶対に必要 です。

なぜなら…


🚀 GPTs/GEMs は「普通のChatGPT/Gemini」の 10倍便利

ChatGPT や Gemini 単体は「汎用AI」。
でも GPTs / GEMs は、あなたの業務に特化させた“専門家AI” を作れる仕組みです。

  • 営業のための専門AI
  • 契約レビュー専用AI
  • 請求書チェック専用AI
  • 翻訳品質を統一するAI
  • チーム知識を集約したFAQ AI

など、あなたの会社の業務にフィットしたAIが数分で作れる 時代になりました。


そもそも GPTs / GEMs とは?

■ GPTs(OpenAIのカスタムGPT)

✔ できること

  • 自分専用の ChatGPT を作れる
  • 行動ルールを設定(「ですます調で」「初学者に優しく説明」など)
  • ファイルを“知識”として持たせる
  • Webブラウザ・コード実行・外部アプリ連携も可能(Team/Enterprise)

✔ 特徴

  • 会話ベースで作成できる(誰でも作れる)
  • 公開・非公開を選択可能
  • チーム全員で使えるカスタムAIを作成できる

■ GEMs(Google の Gemini Extensions Model)

✔ できること

Google Workspace と深く連携しているのが最大の特徴です。

  • Gmail のメール内容を読み取り、返信文を自動生成
  • Google Drive のファイル(PDF / Docs / Sheets)を直接分析
  • スプレッドシート操作(分析・表作成・関数生成など)
  • カレンダー / Meet との連携

✔ 特徴

  • Google 仕事ユーザーにとって最強のAI
  • “ファイルを開かなくても分析できる” のが圧倒的に便利です。

GPTs と GEMs の違い(読者が一番知りたい部分)

🟢 GPTs が向いている人

  • ChatGPT をよく使う
  • 業務ルールや独自資料をAIに覚えさせたい
  • 自分/部署専用のAIを作りたい
  • 外部ツール連携(API)が必要

🔵 GEMs が向いている人

  • Google Workspace(Gmail/Drive/Docs/Sheets)を毎日使う
  • メール・ドキュメント作成の時間をゼロに近づけたい
  • 画像・表・文章を一瞬で読み取って整理させたい
  • 社内ファイルを使って AI に分析させたい

カスタムAIアシスタント:GPTsとGEMsのシンプルな比較ガイド

【実例1】AI がメール業務を自動化(GEMs)

Before:

  • 毎日メール返信に時間が取られる
  • 英文メールを書くのが苦手
  • 長いメールを読むのが大変

After:

Gemini(GEM)を Gmail の右側から呼び出すだけで、
AI が 読み取り → 要約 → 返信ドラフト作成 を一気通貫でやってくれます。

GmailからGeminiを呼び出し、メール内容を自動で読み取り返信ドラフトを生成する画面イメージ

AI がやってくれること

✔ メール内容を自動読込み

✔ 要点のまとめ

✔ 返信文(日本語または英語)を自動生成

✔ 書きぶり(丁寧 / フレンドリー / 短く / 詳しく)も調整可能

▶ 例:

客先から来たメール:

来週の打ち合わせ議題を教えて欲しい。
ついでに見積もり案もあれば共有して欲しい。

あなたがすることはただ一つ。

👉 右側の Gemini パネルに
「丁寧なビジネスメールとして返信案を作って」と入力するだけ。

AI が自動生成したドラフト:

いつもお世話になっております。
来週の打ち合わせにつきましては、以下の議題を想定しております。
・●●の現状共有
・お見積り案のご説明
・質疑応答
また、簡易的なお見積り案も作成いたしましたので、添付にてお送りいたします。ご確認のほど、よろしくお願いいたします。

ほぼそのまま送れるレベルの文章 が数秒で生成されます。


【実例2】AI が契約書のリスクを自動チェック(GPTs)

Before

  • 契約書のレビューに 1〜2時間
  • 法律知識がないと不安
  • 契約ごとに確認観点がバラバラ

After(GPTs)

  1. 契約書PDFをそのままGPTにアップロード
  2. 事前に作成した「契約リスクチェックGPT」に、
    「この契約のリスクと、修正案を教えて」と指示します。

✔ GPTが返してくれる内容

  • リスクのある条項一覧
    • 「損害賠償の上限が設定されていない」
    • 「解約の条件が一方的である」
    • 「秘密保持の範囲が広すぎる」
  • 推奨修正案
    • 「損害賠償の上限を●●万円に設定する」
    • 「解約時の通知期間を30日に統一する」
  • 全体の要約(1〜2分で読める長さ)

これにより、法務担当者がいないチームでも
“どこが危ないか” を素早く把握した上で専門家に相談できる ようになります。


【実例3】営業資料をまるごとAIが作成(GPTs / GEMs)

今まで:

  • プロポーザル作成に半日以上かかる
  • パワポの構成を考えるのが苦手
  • 顧客ごとに少しずつ内容を変えるのが面倒

GPTs/GEMs を使うと:

✔ 顧客情報を入力するだけで提案資料の構成を生成

✔ 過去の営業資料を学習させてブランドトーンを統一

✔ 「A社向け」「新規提案」「3ページで」など会話で指示できる

✔ 競合比較・FAQ まで自動生成

たとえば、
「製造業向けの在庫管理SaaSを提案する3ページのスライド案を作って」
と依頼すると、

  1. 1ページ目:課題整理
  2. 2ページ目:ソリューション概要
  3. 3ページ目:料金プラン&導入ステップ

という形で、見出し+箇条書き+話すポイント まで AI が出してくれます。


【実例4】社内FAQボット(GPTs)

ChatGPT に自社のマニュアルをアップロードするだけで、
「なんでも聞ける社内FAQボット」 が作れます。

  • 勤怠ルール(遅刻・早退・有給)
  • 経費精算のルール
  • セキュリティポリシー
  • 社内ツールの使い方

新入社員や中途入社のメンバーが、
「●●の申請方法を教えて」「在宅勤務は何日前までに申請が必要?」
と聞くと、AI が即答してくれます。

人事・総務への問い合わせが大幅に減り、
“人がやるべき仕事”に集中できるようになります。

GPTs/GEMs を作る手順(誰でもできる)

① ゴールを決める

まず、「何を自動化したいか?」を一つに絞ります。

  • メール返信
  • 契約書チェック
  • 営業資料の草案
  • 社内FAQ
  • 翻訳・ローカライズ

② 必要な情報を集める

AIに覚えてほしい資料を集約します。

  • 業務フロー・チェックリスト
  • 過去の良い例(メール・資料・契約書など)
  • 禁止事項(やってはいけない対応)
  • 業界特有の用語・略語

ポイント:
完璧に整理されていなくてもOK。
まずは「AIに投げられる状態」にしてしまうのがコツです。

③ 実際に GPTs/GEMs を作る

GPTs の場合

  1. ChatGPT 画面で「Explore GPTs」→「Create」をクリック
  2. 「どんな役割のAIか」を自然文で説明
  3. 行動ルール(出力形式、口調、前提条件など)を書き込む
  4. 必要なファイル(PDF, Word, Excel など)をアップロード
  5. いくつかテストして、回答がズレる場合はプロンプトを微調整
  6. 社内用リンクとして共有(または GPT Store で一般公開)

GEMs の場合

  1. Gemini.app で Extension/GEM 作成画面を開く
  2. 連携するアプリ(Gmail / Drive / Sheets など)を選択
  3. 「どのメール/どのフォルダを対象にするか」を指定
  4. 動作ルール(例:メール返信のトーン、出力形式)を書く
  5. テスト → 修正を繰り返し、チームと共有

④ 運用しながら改善する

AIは作って終わりではなく、「使いながら育てる」ものです。

  • 想定外の質問に弱い → プロンプトに例を追加
  • 出力フォーマットがブレる → テンプレートを明示する
  • 禁止したい表現が出る → NGワードリストを追加する

この “小さな改善” を繰り返すことで、
数週間後には「手放せない社内ツール」になります。


セキュリティは大丈夫?

結論:
ChatGPT Enterprise / Team や Gemini Business / Enterprise を使えば、
業務データがモデルの学習に使われることはありません。

  • 入力データは社外に共有されない
  • アカウントごと・組織ごとのアクセス権管理が可能
  • ログも監査できる

もちろん、機密情報はアクセス権のあるユーザーだけが見られるよう、
既存の Google Workspace / IdP 設定と組み合わせることが前提です。


まとめ:

2025年のAI活用の鍵は 「汎用AI」から「専用AI」へ

  • GPTs/GEMs を使うと、業務に特化した “専門AI” を作れる
  • メール、契約、資料、翻訳、FAQ…仕事の大半が自動化される
  • ノーコードで、現場担当者自身がツールを作れる
  • チームの生産性は 2〜5 倍に跳ね上がる可能性がある

ChatGPT/Gemini が「電卓」だとしたら、
GPTs/GEMs は「あなた専属の部下・秘書・専門家」です。

このブログをきっかけに、
あなたのチームにも “自分たち専用のAI” を一つ、
まずは試しに作ってみてください。

日本市場進出やGTM、プロダクト組織づくり、日中クロスボーダー事業に関するご相談があれば、 小さなテーマからでもお気軽にお問い合わせください。